研究分担者 |
岸野 文郎 大阪大学, 工学部, 教授 (10283722)
春本 要 大阪大学, 工学部, 助手 (50263215)
劉 渤江 岡山理科大学, 理学部, 講師 (70252624)
塚本 昌彦 大阪大学, 工学部, 助教授 (60273588)
下絛 真司 大阪大学, 大型計算機センター, 助教授 (00187478)
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研究概要 |
本年度の研究計画調書に基づいて,以下に記したような研究成果を得た. 1.マルチメディア情報を蓄積・管理するプラットフォームとして,オブジェクト指向データベース管理システムを利用したASN. 1データベースシステムを構築した.そのシステム上で実際にアプリケーションの構築を行い,その評価を行った.その結果,実用的なアプリケーションが容易に構築できることを示した. 2.超高速ネットワーク上での新しいデータベース技術として,データベース移動に基づくデータベース処理手法を提案した.特に,その並行処理制御手法および移動するデータベースの効率的な位置管理手法を提案し,シミュレーション評価を行った.その結果,従来の分散データベースシステムにおける処理方式よりも高いスループットが得られることを示した.さらに,そのプロトタイプシステムの構築を行った. 3.超高速ネットワークを介したマルチメディアプレゼンテーションシステムに関して,コンピュータグラフィックスとカメラからの動画像を合成して表示するような仮想空間を考え,そのサービス品質(QoS : Quality of Service)や詳細度(LoD : Level of Detail)を考慮したシステムの構築手法に関する研究を推進した. 4.臨場感を与えるマルチメディア通信会議システムにおけるヒューマンインタフェースに関して,特に人物像に着目し,その動作,顔の表情,手振りなどを再現するための手法を提案した. 以上のような研究成果により,超高速ネットワーク上のマルチメディア情報システムを構築するための新たな基盤技術を確立した.今後,これらを統合したシステム開発を推進していく予定である.
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