研究課題/領域番号 |
07558048
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高木 幹雄 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30013113)
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研究分担者 |
中山 雅哉 東京大学, 大型計算機センター, 助教授 (90217943)
三木 義照 (株)日立製作所, 家電情報メディア事業本部, 副本部長
原 博之 NTT通信網研究所, ネットワークアーキテクチャ研究部, 主幹研究員
小野 欽司 学術情報センター, 教授 (70260015)
喜連川 優 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40161509)
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キーワード | データベースシステム / 地球環境 / 高速通信回線 |
研究概要 |
本研究では従来本研究者らがクイックルック画像(原画像を間引いて縮小化した画像)の支援を目的として8mmテープア-カバを中心に構築してきた地球環境データベースシステムに対し、階層構造ファイルシステムを導入することにより、ファイルシステムのアクセス性能を大幅に強化することで、ATM通信による原画像の直接操作を可能とする。即ち、来るべき高速通信時代に備え、高速通信回線によるアクセスを可能とし、大規模画像データの問合せ・取得の即時処理を実現する地球環境衛星画像データベースを試験的に構築し、高速通信回線を用いた超大規模画像データベースの実用化へ向けて、その可能性と有効性を明らかにすることを目的とする。 本年度は,まず、高速通信回線からのアクセスを可能とする階層構造ファイルシステムの実装のためのパラメタを具体化するために、昨年度から引続き実際にATM通信回線を通して単純な大規模データのアクセスを行なうことにより,大規模データのバルク転送時におけるデータ転送レートなどの基本データを得た。さらに、得られた情報を基に効率のよいデータ転送のためのATM高効率通信ドライバの改良を試み、複数のアクセスポイントからATMを通じて試作中の階層ファイルシステムへのアクセス実験を行った。とりわけ、ディスクアレイを用い、高いスループットを実現するファイルマイグレーションアルゴリズムを確立することで,テンポラルデータアクセスを可能とする時系列アクセスに適したファイル編成法を確率することで性能向上が得られることを確認した。 また、階層ファイルシステム実装の一貫として、構築された階層ファイルシステムおよびその上で構築されている衛星画像データベースシステムの特性をいかし、高速通信回線上でのユーザが容易にデータベースシステムへのアクセス、とりわけ大規模画像の検索と取り込みを可能とするユーザインタフェースの検討と開発を行った。その結果、あらかじめユーザが必要な選択項目を設定し衛星画像への類似検索を行う一方、高速回線通信の特性を活かし、クイックルック画像などの加工された処理結果を同時に転送することで、不必要な原画像データの転送を避けるとともに、ユーザが容易かつ迅速に必要な画像を得ることを可能とした。
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