研究概要 |
ライフラインのシステムの信頼性の解析を考えてみると,近年多くの自治体、電力・水道・ガス・通信・交通などの事業者により解析が行われてはいるが,独立に行われている.この事が,解析方法の普及を妨げているばかりでなく,解析結果の相互のチェックを不可能とし,解析法の精度の向上を阻害しているものと考えられる.本研究では,ライフラインシステムの機能損失と復旧過程の診断のための解析アルゴリズムの体系化を進め,汎用プログラム・パッケージILAS(Integrated Lifeline Analysis System)を作成,強化することを目的とした. (1)物的被害,破壊確率の推定,(2)連結性能に基づく系の信頼性の評価,(3)機能性能に基づく系の信頼性の評価,(4)復旧過程の推定,(5)システム相互の連鎖性の評価,(6)低次施設のモデル化,(7)図形出力,の各項目に対し,ワークステーションを用いて解析が可能になるように,平成7年度の研究を更に進め,次の調査,研究を行った. ・従来の手法・パラメーター・結果の調査 ・アルゴリズムの整理統合,体系化 ・プログラムサブルーチンの作成 ・汎用プログラムライブラリの作成 ・簡単な都市への適用
|