研究課題/領域番号 |
07558068
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中沢 正治 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00010976)
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研究分担者 |
倉門 雅彦 新日本製鐡(株), 主任研究員
片桐 政樹 日本原子力研究所, 主任研究員
坂本 勲 工業技術院, 電子技術総合研究所, 主任研究員
五十棲 泰人 京都大学, 放射性同位元素総合センター, 教授 (50027603)
石橋 健二 九州大学, 工学部, 教授 (00159766)
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キーワード | ジョセフソン接合素子 / 超伝導 / エックス線検出器 |
研究概要 |
今年度は、まず、先年度開催した国内関係者約50名による「超伝導放射線検出器の開発」シンポジウムの内容について、JAERI-Conf.レポートとして刊行した。その後、当グループ内としての設計仕様の明確化について打ち合わせ、及び、英国オックスフォード大から、この分野の国際的研究者であるHans Claus教授を迎えて、技術交換討論会を行った。 技術的展開としては、新日鉄にて製造されたNb/Al-AlOx/Al/Nb型のジョセフソン素子を用いた検出器について、前置増幅器の低雑音化を進め、Fe-55の5.9KeVエックス線に対し、67eVの半値巾という国際的にもトップレベルのデータを出した。これは、1996年9月ミュンヘンで開催された「低温型放射線検出器」の国際シンポジウムに発表し、多いに注目された。 一方、素子が小さく、センサーとしての効率が単純素子では大変小さいという欠点を克服するため、大きなサイズでの基板中で放射線によって生成されたフォノンを、基板上に直列に接続した複数のジョセフソン型トンネル接合(直列接合)で検知する方式についても試作し、その結果、検出効率を大幅に向上でき、有効サイズも1万倍に出来ることが分かった。 また、単一素子型については、高エネルギー物理学研究所の放射光を用いて特性測定を実施し、信号形成のメカニズム、高エネルギーエックス線に対するレスポンスなど、新しい知見を得た。これらの結果は、さらに検討中である。
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