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1996 年度 実績報告書

多光子型レーザ誘起蛍光を用いたCO_2高感度計測システムの試作

研究課題

研究課題/領域番号 07558069
研究機関東京工業大学

研究代表者

岡崎 健  東京工業大学, 炭素循環素材研究センター, 教授 (20124729)

研究分担者 鈴木 祐二  東京工業大学, 工学部, 助手 (20242274)
伊東 輝行  日産自動車(株), 総合研究所・動力機構研究所, シニアリサーチャ(研
平井 秀一郎  東京工業大学, 炭素循環素材研究センター, 助教授 (10173204)
キーワード多光子吸収 / CO_2 / 誘起蛍光
研究概要

大気中の二酸化炭素濃度の増加による地球温暖化問題の解決には,燃焼により搬出されるCO_2の吸収,固定,処理および貯留に関する要素技術を開発し,その技術の最適化を計ることが重要であるが,特に最も重要な因子であるCO_2の動的挙動について把握するための計算手法,すなわち,高い時空間分解能を有するCO_2の光学計測法がないのは,CO_2分子が前述のレーザ発振波長に吸収帯がない分子に属しているために生じている.本研究はレーザ光の多光子吸収法を適用することによりCO_2の誘起蛍光を用いた高感度・非接触計測システムを試作することを目的として研究を行った。この方法は,通常のレーザ発振波長域より極短波長紫外側にある分子の吸収帯で多光子吸収を生じさせ,これにより生じる誘起蛍光のスペクトルならびに強度を計測することにより,レーザ光非吸収化学種の検出を行うものである.
具体的には,二酸化炭素(CO_2)と窒素の混合ガスに,YAGレーザの発振波長をCO_2の極短波長紫外領域にある吸収帯に対して多光子吸収するように同調させて入射させた.レーザ光を多光子吸収して得られる誘起蛍光スペクトルの分光計測を分光器とイメージインテンシファイアを装着したCCDカメラを組合わせたシステムにより行った.その結果,CO_2の濃度に依存した蛍光のスペクトルを検出することに成功した.また,蛍光スペクトルに及ぼすCO_2濃度の影響,レーザ光パルスエネルギーの影響,ガス圧力の影響について明らかにした.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 平井: "多光子吸収型誘起蛍光を用いたCO_2濃度のレーザ計測" 第33回日本伝熱シンポジウム講演論文集. III. 869-870 (1996)

  • [文献書誌] 平井: "多光子吸収型レーザ誘起蛍光法を用いたCO_2濃度計測" 第34回燃焼シンポジウム講演論文集. 560-562 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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