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1995 年度 実績報告書

蛋白質結晶解析における高速画像処理法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07558098
研究種目

試験研究(B)

研究機関徳島大学

研究代表者

森本 幸生  徳島大学, 工学部, 助教授 (80200450)

キーワード蛋白質結晶解析 / 画像処理 / ウォルッシュ・アダマ-ル変換
研究概要

X線結晶解析法による蛋白質の立体構造解析では、最低限、単結晶からのX線回折強度を測定する必要がある。最近ではこの反射強度測定を、2次元検出器であるイメージングプレートを用いた写真法によって行っている。しかしながらこの方法では、大容量の画像データそのものの保存が必要である。本研究では、現在のX線解析用イメージングプレートデータ(8.5メガバイト)が、大型イメージングプレートを用いることにより、4倍の64メガバイトになることを想定して、その画像データの高圧縮方法について検討し、開発を行う。方法は2次元フーリェ変換を応用し、画像データのRGB信号の代わりにフーリェ係数のみを保存する。
回折画像を圧縮するウォルッシュ・アダマ-ル変換アルゴリズムをプログラミングした。圧縮変換としては他に離散フーリエ変換がある。離散フーリエ変換は高速変換(FFT)が可能であるが、圧縮効率が悪い。予備的なテストの結果では、離散フーリエ変換よりもウォルッシュ・アダマ-ル変換の方が高圧縮であった。そこでコンピユ-タメモリを増強し、ウォルッシュ・アダマ-ル変換にFFTを組み込んだアルゴリズムの開発を行った。現在、計算機の主記憶メモリをさらに増強し、画像データを主記憶上に展開するようにデータの高速読みとり、および変換部分のコア部分を開発中である。また、既存のアルゴリズム等を組み合わせることにより、予備的アルゴリズムルーチンを作り、実際の回折画像データの圧縮、復元を行った。上述のコア部分とこの予備的ルーチンとの接合を現在検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 薮内 剛: "DlP2000/DENZOによるタンパク質結晶のX線回折強度データの収集" 技報. 8. 21-31 (1995)

  • [文献書誌] I.Fujii: "An Integvated X-ray Measurewent and Computalion Systew Cystallogiaphy in Protein" Bioiwages. 2. 143-148 (1994)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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