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1997 年度 実績報告書

蛋白質結晶解析における高速画像処理法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07558098
研究機関姫路工業大学

研究代表者

森本 幸生  姫路工業大学, 理学部, 助教授 (80200450)

キーワード蛋白質結晶解析 / 画像処理 / 圧縮画像
研究概要

X線結晶解析による立体構造解析では、最低限、単結晶からのX線回折強度を測定する必要がある。近年これを、2次元検出器であるイメージングプレートを用いた写真法によって行っている。本研究では、その画像データの高圧縮方法について検討し、開発を行う。これとともに大容量ファイルの転送方式についても調査を行う。
研究開発は、(1)ファイル読み込み、圧縮アルゴリズムのプログラミング化、(2)実際の回折データ処理とその評価、(3)画像フーリエ変換の係数成分の保存、(4)逆変換、(5)復元データの回折データ処理と評価、に計画に従った。このうち、(3)についてはUNIX既存の方法を用いる。まず、放射光施設あるいは実験室でのイメージングプレート回折画像のデータ書き込みフォーマットの分析を行った。これを効率よく読み込むためのアルゴリズムの開発を行い、そのためのコンピュータハードウェア(メモリーおよびディスク)の改良を行った。得られた画像データを基に結晶解析に必要な構造因子の見積もり、回折データの評価を、実際の蛋白質結晶解析を行いながら評価した。用いた蛋白質結晶は、トリプトファン合成酵素複合体、超分子集合体であるプロテアソーム、サリチル酸水酸化酵素などである。これらの処理と共にフーリエ、あるいはウォルッシュ・アダマ-ル変換アルゴリズムをコーディングしプログラム化する事により実際の画像データ変換に用いた。現在、係数圧縮を効率よく行うためのパラメータの最適化を行っている。また、遠隔地での大量画像データ取得によるデータ伝送についても実験を行った。これには通常用いられるイーサネットケーブルではなく、光ファイバーケーブルを用いることで高速伝送を実現した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 森本幸生: "X線解析によるプロテアーゼの構造解析" 蛋白質核酸酵素. 42. 2448-2453 (1997)

  • [文献書誌] T.Yabuuchi, et.al.: "Crystallization and Preliminary X-Ray Analysis of Salicylate Hydroxylase from Pseudomonas putida S-1" J.Biochem.119. 829-831 (1996)

  • [文献書誌] Y.Morimoto, et.al.: "Ordered Structure of the Crystallized Bovine 20S Proteasome" J.Biochem.117. 471-474 (1995)

  • [文献書誌] 森本幸生: "球状ウィルスの構造と機能" 生化学. 67. 1236-1240 (1995)

  • [文献書誌] 薮内剛ほか: "DIP2000/DENZOによるタンパク質結晶のX線回折強度データ収集" 技報. 8. 21-31 (1995)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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