研究課題/領域番号 |
07558115
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山村 研一 熊本大学, 医学部, 教授 (90115197)
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研究分担者 |
森安 眞津子 (株)パナファームラボラトリーズ安全性研究所, 所員
浦野 徹 熊本大学, 医学部, 助教授 (90101899)
鈴木 操 熊本大学, 医学部, 助教授 (60253720)
相沢 慎一 熊本大学, 医学部, 教授 (60073011)
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キーワード | ES細胞 / 遺伝子トラップ / 胚様体 / 標的変異マウス |
研究概要 |
遺伝子トラップ法を用いた変異マウス作製において、トラップクローンをどのような基準で選択するのかが重要なポイントとなる。昨年度、胚様体形成過程が、初期胚の発生過程に類似していることを示唆するデータを得ていたが、種々の肝臓特異的転写因子についても解析したところ、やはり内胚葉の形成過程をある程度反映することが分かった。この方法でトラップベクター(loxP-SA-β-geo-loxP-pUC19)を導入した120クローンを単離したが、このうち50クローンについてトラップベクターの挿入様式を解析した。その結果、31クローンが単一コピーのみ組込まれていたが、そのうち24クローンについては、前方に配置したloxPが欠失していた。前方のloxPが消失すると大きいβ-geo遺伝子を削除できず、そのため単離できるマウスのゲノムサイズが小さくなるという欠点がある。したがって、この欠点を補なうために、loxP-SA-loxP-β-geo-loxP-pUC19というベクターを作成した。これを用いて、遺伝子トラップを開始した。また、単離した4つのESクローンについて未知遺伝子の単離を行なった。その結果、3つはそれぞれ既知のリボゾームRNA、サイクリンB1、ミトコンドリア遺伝子であった。1つは未知の遺伝子であった。loxP配列をベクターに挿入しておくことにより、比較的容易にトラップした遺伝子を単離できることがわかった。これら4つのクローンについては、いずれも生殖キメラマウスに作製できた。
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