研究課題/領域番号 |
07558131
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
長崎 幸夫 東京理科大学, 基礎工学部, 講師 (90198309)
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研究分担者 |
似鳥 嘉昭 旭化成工業(株), ライフサイエンス総合研究所, 主任研究員
片岡 一則 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (00130245)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 人工肺 / 抗血栓性 / ポリヒドロキシメタクリレート / ブロックコポリマー / ガンケイ素ポリマー / ポリマーブラシ / ガス透過膜 |
研究概要 |
1.高酸素親和性ポリマーの合成:申請者らの研究により有機ケイ素による酸素へのアフィニティーおよび高いガラス転移点を有し、結果として大きいフリースペースを有するモノマーとしてスチレンのパラ位に枝分れを有する4-[ビス(トリメチルシリル)メチル]スチレン(BSMS)が有望であることが分かってきた。このモノマーは申請者らの見い出した反応性カルボアニオン、4-ビニルベンジルリチウムを反応中間体とした1段の反応で高収率合成できた。更にBSMSをアニオン重合法によって任意の組成およびシーケンスを有する共重合体合成を行なった。具体的にはアニオンリビング逐次重合によるBSMS-HEMAブロック共重合体の合成により、任意のケイ素含有量の共重合体を調製した。 2.新規含ケイ素共重合体表面のモルホロジー解析:上記2種類の方法で得られたコポリマーの表面モルホロジーを透過型電子顕微鏡観察した。x-線光電子スペクトルを中心に解析し、モルホロジー制御のための方法論を確立した。 また、DSCによるブロックコポリマー膜の含水率測定の結果、BSMS含量10%のブロックコポリマーが他に比べて飛躍的に高く、同時にこの組成のポリマー膜では血小板粘着が抑制されていることが見い出された。この結果は類似組成の共重合体に拡げられ、新しい抗血栓性表面の創成の指針となる重要な発見である。
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