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1996 年度 実績報告書

「体質・運動実験」の研究モデルの開発-動物実験モデルの再検討-

研究課題

研究課題/領域番号 07558138
研究機関東京大学

研究代表者

跡見 順子  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90125972)

研究分担者 今井 裕  農林水産省畜産試験場, 細胞操作室, 室長
八田 秀雄  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (60208535)
キーワード体質 / 運動能力 / 実験動物 / 近交系マウス / 野性種由来近交系マウス / コンジェニックマウス / 発生工学 / ミトコンドリア
研究概要

平成8年度は、平成7年度に引き続き運動・栄養要求能力の研究に適した実験動物作成のために次の実験を行った。外来ミトコンドリアを初期胚へ導入するために発生工学的手法を用いて作成された胚は、出産可能の指標となる胚盤胞まで発生することを確認した。導入された外来ミトコンドリアは、米川博通氏(東京都立臨床医学総合研究所・実験動物研究部門)の協力の元、PCR法を用いて胚盤胞期でも存在することを確認した。このことから、発生工学的手法を用いて外来ミトコンドリアを導入された胚は、ミトコンドリアがヘテロプラスミックな状態で分化し、新生時として出産される可能性を示唆した。一方、その外来ミトコンドリアを導入した初期胚、または戻し交配で外来ミトコンドリアを導入された初期胚は、培地・温度・酸素などの環境条件の変化に対し敏感で、かつ往来の用いられてきた環境条件では胚発生能が低下することを確認したことから、外来ミトコンドリアを導入された胚の生理、生化学的閾値が未処理の胚とは異なることを示唆した。現在、発生工学的手法を用いて外来ミトコンドリアを導入した胚より、数匹のオスのマウスを得るまでに至った。
さらに、平成7年度は、野性種由来近交系マウス(国立遺伝学研究所より分譲)の運動能力、形態学特性(体重・臓器重量・筋線維タイプ)などの表現型を調べたが、本年度は戻し交配で外来ミトコンドリアを導入されたミトコンドリア置換マウス(米川氏より分譲)の運動能力、形態学特性(体重・臓器重量・筋線維タイプ)などの表現型を調べた。その結果もまた、ミトコンデリアの置換により、これら表現型は一般の市販近交系マウスの表現型と異なることが確認され、ミトコンドリアの表現型への影響が存在することを示唆した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 長尾恭光・八田秀雄・戸塚義和・跡見順子: "運動実験と実態動物の遺伝的コントロール" 運動生化学. 7. 29-36 (1995)

  • [文献書誌] Y.Nagao,T.Totsuka,Y Atomi,H Kaneda H.Yosekami,S.Takahashi,H.Imai: "Heterogeneous mitockondria DNA introduced by nuclear transfer in fluences the developmental ability of mouse enbryos in vitro" THERIOGENOLOGY. 47(1). 233 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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