研究課題/領域番号 |
07558143
|
研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
吉田 俊久 埼玉大学, 教育学部, 教授 (90016395)
|
研究分担者 |
松丸 国照 埼玉大学, 教育学部, 教授 (60008711)
安田 啓祐 埼玉大学, 教育学部, 教授 (10008732)
芦田 実 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (30125166)
後藤 達生 埼玉大学, 教育学部, 教授 (10015555)
|
キーワード | 観察・実験 / 数学教育 / 理科教育 / 実験教育 / 野外実習 / ノート型パソコン / 実験支援具 / CAI |
研究概要 |
最近の学習指導要領の改訂で理科教育は観察・実験を重視するように要請されている。しかし、教師となるべき学生が小学校教師、中学校理科教師としての実験指導に大いに不安を感じていて、ほぼ半数の者が実験における危険防止の知識を持ち合わせていないという(埼玉大学紀要、45,17-32(1997))。そこで、我々は既に止むに止まれず観察・実験重視の講義、授業を行ってきたが、改めてここに教員養成学部における理科実験教育、指導上の「危険防止」の研究を平成9年度に実施した。その研究の概要(主に化学分野の成果)は、非理科専修生(教員養成学部における圧倒的多数の集団、主に小学校教員養成過程)に向けての「安全(化学系実験)教育」である(日本科学教育学会研究会、平成10年4月4日、埼玉大学開催で発表予定)。本来、スタッフ、スペース、予算などに余裕があれば実験を実体験させれば良いわけであるが、三人の化学系教官に、数百人という規模の学生に対しては、それは無理な話である。それゆえ、非理科専修生向けの「安全(化学系実験)教育」を講義(理科概説)で代替する。講義の内容は危険予知、事故防止知識の獲得法である。まず、(1)「実験べからず集」一応、化学実験で行ってはならない“べからず事項"を集めたもの、(2)「安全教育/予知、予防;防災ラベル」がある。日本化学会推薦のもの、国際基準化機構(ISO)が推薦するものがあること、(3)「事故防止知識評価」として“誤り探し図"があること、以上を中心に取り扱って安全実験教育を試みているが、小、中学校での一般論としての安全教育もつけ加えてある。
|