研究分担者 |
益子 典文 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10219321)
宮本 友弘 放送教育開発センター, 研究開発部, 助手 (90280552)
芝崎 順司 放送教育開発センター, 研究開発部, 助手 (60270427)
福井 康雄 放送教育開発センター, 研究開発部, 教授 (70270428)
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研究概要 |
本研究は,パソコンを利用した映像編集環境であるデスクトップビデオ(DTV)を用い,初人者向け教師教育用映像教材の開発・制作を行うことを目的にしている。本年度は、教師の力量形成の基本的問題をそれぞれの分担者が検討し,それに基づいて初人者教師教育のための映像の収録・編集作業を行い,DTVの可能性について探った。 まず,放送教育開発センター所蔵の既存の映像を素材として利用し,DTV編集装置によって,初人者用授業ビデオ教材のプロトタイプの開発を行った。その際,既存の映像教材の素材としての利用可能性について実証的な検討を行い,素材としての利用基準を明らかにした。その成果の一部は,放送教育開発センター研究報告に公表した。また,教材としての映像素材の最適化を図るために,構成技法の実験的な検討を行った。その一部は,日本教育工学会,日本視聴覚・放送教育学会において発表した。プロトタイプ教材の一つとして開発された小学校生活科に関するビデオ教材について,評価調査を行った。その結果に基づき,DTV編集装置によって再編集を行った。その成果の一部は日本教材学会年報において公表した。 次に,教育学部における教育実習の事前学習に活用するための映像教材のプロトタイプの制作に関しては,大学生による模擬授業を収録し,次に,授業者同士による対談場面を収録し,授業者としての学生がどのような点を工夫して授業を組み立て,さらに実践場面では臨機応変にどのような意思決定を行いながら授業を進めたかをDTVを用いて編集した。 さらに,算数に関する教師教育教材の制作に関しては,小学校算数科の教師の意思決定場面のビデオテープを収集・編集し,事例ベースの学習システム構成のためのリソースを整備した。同時に,科学教育における認知研究の実践的な有効性を検証するために,課題構成の分析を行った。
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