研究課題/領域番号 |
07558152
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
井田 哲雄 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (70100047)
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研究分担者 |
鈴木 大郎 筑波大学, 電子・情報工学系, 助手 (90272179)
加藤 和彦 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (90224493)
ミデルドープ アート 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (30251044)
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キーワード | 宣言型プログラミング / マルチメディア / 関数・論理型言語 / ナロ-イング計算系 / ヒューマンインターフェイス |
研究概要 |
強力な表現力を備えた関数論理型言語の処理系の開発研究を行った。今年度は特に本格的実装に備えた試験的実装と関数論理型言語の計算モデルに関する研究を行った。具体的には、本研究班でこれまでに開発を進めてきた遅延ナロ-イング計算系をベースに研究を展開し、計算系の拡張と実装を行った。 システムの構築に関して、次の成果を得た。 (1)計算機ネットワーク上でプログラミング言語として評価の確立した言語JAVAをシステムの記述言語として用いて、遅延ナロ-イング計算系を実装した。JAVAを介して、JAVA appletとして急速に開発が進んでいるマルチメディアインターフェイスの取り組みが容易になるとともに、分散オブジェクト環境に基づく、コーディネーションプログラミング環境が可能となった。 (2)Mathematicaを用いて、これまでに開発したナロ-イング計算系の試験的実装を行い、遅延ナロ-イング計算系の有効性を示した。特に、Mathematicaのもつ記号計算との融合が容易にできることを明らかにした。 理論的研究としては以下の点について新たな知見を得た。 (1)条件付き項書換え系を用いた計算系に拡張し、求解の完全性と強完全性をいくつかのクラスの条件付き項書換え系に対して示した。 (2)関数論理型言語の新たな宣言的意味論を構築し、既存の意味論との比較検討を行った。さらに、条件付き項書換え系を用いた場合へと、宣言的意味論を拡張した。 (3)ラムタ項を許す高階遅延ナロ-イング計算系を考案し、求解の安全性を示した。さらに、高階遅延ナロ-イング計算系に基づく、高階関数論理型プログラミングの様々な手法を明らかにした。 (4)遅延計算の新たな理論を展開し、遅延ナロ-イング計算系の理論的基礎を示した。
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