研究課題/領域番号 |
07558157
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
牛島 和夫 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 教授 (40037750)
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研究分担者 |
乃村 能成 九州大学, システム情報科学研究科, 助手 (70274496)
古川 善吾 九州大学, 情報処理教育センター, 助教授 (30190135)
程 京徳 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 教授 (30217228)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 統一的プログラム抽象表現 / 非決定的定義使用ネット / プログラム従属性理論 / 並行型プログラム開発支援環境 / スライシング / テスケース自動生成 / テスト十分性 / 順序列テスト基準 |
研究概要 |
並行型プログラムにおける多重制御流れと多重データ流れを表現出来る有向グラフとして我々が導入した非決定的定義使用ネットを統一的プログラム抽象表現として拡張した。各種のプラグラミング言語で書かれた逐次型・並行型プラグラムを非決定的定義使用ネットに変換する技法、逐次型・並行型プログラムにおける従属性を解析する技法、逐次型・並行型プログラムの各種スライスを計算するアルゴリズムを提案し、それらを実現したツール群を開発した。更に、これらのツールとこれまで個別に開発してきた並行型プログラミングツールを統合して、信頼性の高い並行型プログラムの開発支援環境を設計して部分的に実現した。 並行型プログラムの動作を事象相互作用グラフによってモデル化し、モデル上で並行型プログラムのテストケースを強調路として定義した。実際に、Ada並行処理プログラムから、強調路を自動的に作成するツールを試作し、提案したテストケースの作成の可能性および並行型プログラムのテストへの適用性を明らかにした。また並行型プログラムのテスト十分性を定量的に評価するために順序列テスト基準とそれに基づくテスト法を提案した。並行型プログラムの並行処理に関連する文の長さk順序列をテスト時に実行すべき測定対象とし、テスト実施時の被覆率によってテスト十分性を評価するものである。長さ2の場合の順序列テスト基準にしたがって、被覆率を測定するツールを試作し、現実の並行プログラムに適用して有用性について定量的に評価した。
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