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1995 年度 実績報告書

プログラム変換に基いた知識処理マシンの作成

研究課題

研究課題/領域番号 07558161
研究種目

試験研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

赤間 清  北海道大学, 工学部, 助教授 (50126265)

研究分担者 渡辺 慎哉  北海道大学, 工学部, 助手 (70210903)
畝見 達夫  創価大学, 工学部, 助教授 (50151915)
山本 強  北海道大学, 大型計算機センター, 教授 (80158287)
キーワードプログラム変換 / 知識処理 / コンパイラ / 仮想マシン
研究概要

本研究の目的は、プログラム変換に基づいた知識処理言語を作成し、知識情報処理の分野に、統合的で強力なシステム開発のツールを提供することである。当初の計画では、新言語は、仮想マシン(C言語で開発)とそこへのコンパイラ(UL/αで開発)から構成する予定であった。しかしこの方式に基づいて言語を試作し、評価したところ、十分高速な処理速度を達成するのが難しいとの結論に達した。試作したシステムの困難の1つは、それをUL/αシステムの仮想マシンの拡張として構成したために、複雑化し、高度な最適化が難しくなったことである。そこで、(UL/αに依存した)仮想マシンへのコンパイル方式ではなく、直接C言語へのコンパイルする方式に方針を転換した。
C言語へ変換するコンパイラをUL/αで試作し、いくつかの制約充足問題を与えて性能を評価したところ、十分高速な処理系を達成できる見通しが得られた。UL/αなどの論理型言語と等価変換を基礎とした本言語をインプリメントの点から比較すると、本言語の方が、いくつかの点で高速化に向いた構造をしていることが判明した。たとえば、本言語では単一化ではなくマッチングを利用しているので、ルールの選択処理が高速化できる。
今後の課題は、入出力などの組み込み命令の整備、大規模なルール群をコンパイル可能にすること、最適化レベルを上げること、仮説推論、最良優先探索などをこの言語で高速に実現する方法を開発すること、などがある。最適化に関しては、現在、変数のタイプ宣言を利用した高速化を実現しているが、末尾再帰などはまだ行なっていない。また、ガベ-ジ収集などを充実させる必要がある。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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