研究課題/領域番号 |
07558163
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上林 弥彦 京都大学, 工学研究科, 教授 (00026311)
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研究分担者 |
有川 正俊 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (30202758)
木實 新一 京都大学, 工学研究科, 助手 (70234804)
鰺坂 恒夫 京都大学, 工学研究科, 助教授 (30175864)
美濃 導彦 京都大学, 工学部, 教授 (70166099)
スビエタ カジミルツ 京都大学, 工学研究科, 助教授 (70271012)
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キーワード | マルチメディア / 地理データベース / コンピュータネットワーク / シソ-ラス / オブジェクト指向 / データ合成 / コンカレント処理 / データモデル |
研究概要 |
マルチメディアネットワーク時代のデータベース技術として問題となる次のような点について研究をすすめている。 1 マルチメディアおよびハイパーメディアデータを必要に応じて分解する機能 2 種々の情報源から得られたデータを利用者の求める形に合成する機能 3 得られたデータでは利用者の求める形に合成できない場合、それが容易に分かるような出力表示および質問を改良するのを補助する機能 上記の目的に対する一般的な基礎研究と共に、インターネット上でのデータ検索および地理データを対象とした実用システムの開発を行いつつある。インターネット上のデータベースは年々非常な勢いで増加しつつあり、その中から必要なデータを選び出すことが困難となってきており、高度の検索機能が必要とされている。地理データは上記に上げたマルチメディアデータベースでの問題点が顕著に現われるため、この課題のもとでの研究開発の対象として重要である。ネットワーク上に分散しているデータの多くが何らかの形で地理的情報を持っているため、地理データベースにおける情報のソースは膨大なものとなっている。また、出力として地図を柔軟に構成するには、ここのデータから地図を合成しなければならない。 本年度の主な成果はつぎのとおりである。 1 多様な地理データ合成のために、シソ-ラス演算やシソ-ラスビューといった概念を導入し、高度なシソ-ラスの利用を支援する方式を検討した。 2 シソ-ラスに優先度をいれて、利用目的とシソ-ラスとの干渉から必要オブジェクトの優先度を自動的に決定する方法を検討した。 3 地図の自動合成の代わりに、暫定合成を行い利用者の反応から逐次改良する方法について検討した。 4 インターネット上のデータ獲得や地理データ合成には時間がかかるので、利用者が考えている時間とコンカレントに処理をするコンカレント作業環境という概念を導入した。 今後、高水準質問開発処理機能を応用した地理データベースの開発に結び付ける予定である。
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