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1997 年度 実績報告書

ネットワーク上のマルチメディアデータベースにおける高水準質問処理機能の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07558163
研究機関京都大学

研究代表者

上林 弥彦  京都大学, 工学研究科, 教授 (00026311)

研究分担者 高倉 弘喜  京都大学, 工学研究科, 講師 (70281144)
キーワードマルチメディア / 地理データベース / コンピュータネットワーク / シソ-ラス / オブジェクト指向 / データ合成 / 並行処理 / データモデル
研究概要

本基盤研究では、ネットワーク上に分散した多様なマルチメディアデータを利用するための技術的課題について研究をすすめてきた。インターネット上のデータベースは年々非常な勢いで増加しつつあり、その中から必要なデータを選び出すことが困難となってきており、高度の検索機能が必要とされている。地理データはとくにマルチメディアデータベースでの問題点が顕著に現われるため、この課題の研究開発の対象とした。ネットワーク上に分散しているデータには何らかの形で地理的情報を持っているものが多く、地理データベースに関連した情報は膨大なものとなっている。出力としての地図は分かりやすい利用者インタフェースとして重要である。
本研究では次の3点を中心として一般的な基礎研究と共に、インタネット上でのデータ検索および地理データを対象とした実用システムの開発を行なった。
1.マルチメディアおよびハイパーメディアデータを必要に応じて分解する機能
2.種々の情報源から得られたデータを利用者の求める形に合成する機能
3.得られたデータでは利用者の求める形に合成できない場合、それが容易にわかるような出力表示および質問を改良するのを補助する機能
メディアオブジェクトの分解合成のためには、オブジェクトの性質を明らかにすることが重要で、時間ないしは空間方向に広がるメディアオブジェクトは任意の部分を切り出してもメディアオブジェクトとなる複合オブジェクトやpart-of関連との関係を含めて研究した。シソ-ラス演算や質問との干渉問題、質問作成過程の再利用、および新しいシソ-ラスとして共起関連を用いた手法を提案した。また、地図合成の時間削減のため、暫定的な合成や利用者の作業中に合成する並行合成方式を開発している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] H.Horikawa: "Dynamic Map Synthesis Utilizing Extended Thesauruses and Reuse of Query Generation Proces." Proc.of 5th ACM Workshop on Geographic Information Systems. 20-28 (1997)

  • [文献書誌] T.Kuroda: "Use of Object Co-Existence Relationships for Generation of Virtual Hypermedia Maps" Proc.of lnt.Symp.on Digital Media Information Base. 9-14 (1997)

  • [文献書誌] H.Takakura: "A Map Overlay Method for Geographic Objects in Geographic Database Systems" Advanced Database Systems for Integration of Media and User Environments '98 ADVANCED DATABASE RESEARCH AND DEVELOPMENT SERIES. VOL.9. 338-341 (1998)

  • [文献書誌] 黒田崇: "仮想ハイパーメディア地図における共起オブジェクト" 情報処理学会第55回全国大会. 3. 477-478 (1997)

  • [文献書誌] 黒田崇: "仮想ハイパーメディア地図作成のためのオブジェクトの検討" 情報処理学会第56回全国大会. 6U-2 (1998)

  • [文献書誌] 萬上裕: "遠景と現在地付近詳細情報を両立する地図表示手法" 情報処理学会第56回全国大会. 6U-8 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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