研究課題/領域番号 |
07558165
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
植村 俊亮 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (00203480)
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研究分担者 |
石川 佳治 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (80263440)
吉川 正俊 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (30182736)
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キーワード | 動画像データベース / データベース言語 / データモデル / 動画像編集 / ユーザインタフェース |
研究概要 |
平成7年度は、データベース言語および動画データベースモデルの研究および開発を行った。動画データベースのモデルを考える場合、ユーザに近い論理レベルのモデルや、格納構造などを考慮した物理レベルのモデルなど、複数のモデルの階層を考慮する必要がある。平成7年度は特に、論理レベルの動画像データモデルに焦点をあてて研究を行った。 論理レベルの動画像データモデルにおける重要な問題の一つは、動画像特有の時間情報の扱いである。動画像にはメディア本体の時間の流れ以外に、動画像の内容である各場面が想定している時間や、編集作業を行った時間など、さまざまな時間の流れ(時間軸)が存在する。動画像データベースに対するデータベース言語を考える際、このような複数の時間軸を矛盾なく統合して扱うことができる機能が必要となる。また、データモデルを考える上で生じるもう一つの問題として、動画像の編集プロセスとの親和性がある。動画像データは素材のまま自体で用いられることもあるが、TV番組や教育素材など、何らかの加工や編集を行って最終的な動画像データを作成することが一般的である。研究の過程で、動画像データベースの論理データモデルを考える上では、編集システムなどの上位レベルの応用システムとの統合が容易となるような、編集操作を想定したモデルが重要であることが明らかになり、論理モデルへの反映を行った。
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