研究概要 |
インターネットに接続された個別のネットワーク上に存在する情報資源は、人間からデータベースまで様々であり、その中で、文献データベースは、データベースとして量と質の面で他を凌駕している。これには、図書館がOPAC(オンライン目録)として提供する図書館蔵書のデータベースといわゆる書誌データベース(索引・抄録誌をデータベース化したもの)とが含まれる。これらのインターネット上でアクセスできる文献データベース群は総体として、一つの図書館目録、書誌を構成し、あらゆる文献を探し出すトゥールとなりつつある。本研究は、対話形式でプロファイルを作り、文献データベースに対してそれぞれのシステムに応じた探索を行い、検索結果を得るソフトウェアを作成する。 この「文献データベース・エージェント」の実現のための基本構想を検討し、個人の持つパーソナル・コンピュータやワークステーションからネットワーク情報資源にアクセスし、「もうひとりの自分(alter ego)」にネットワーク上のデータベース探索を代行させ、リンクを作ることにより、個人のネットワーク情報資源の一体化を図ることとした。次いで,既存のデータベース探索システム,OPAC,インターネットのサーチエンジなどのインターフェースの調査を行い,基本設計を進めるとともに,最も問題になるレレバンス判定を解決,回避するための手法を検討した。
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