研究課題/領域番号 |
07558173
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
水山 高久 京都大学, 農学研究科, 教授 (00229717)
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研究分担者 |
松村 和樹 (財)砂防地すべり技術センター, 主任研究員
藤田 正治 京都大学, 農学研究科, 助教授 (60181369)
小橋 澄治 京都大学, 農学研究科, 教授 (40026604)
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キーワード | 土石流 / 制御施設 / 土砂災害 |
研究概要 |
渓流の自然環境をできるだけ乱すことなく、かつ土石流発生時には災害を確実に防ぐ対策工法を考案し、実用化のための検証を行うのがこの研究の目的である。計画の対象となる土石流の規模をできる限り精度良く見積もる方法を研究しながら、各種の透過型砂防ダム、可動型砂防ダムについて研究し、実験とシミュレーションによって最適な構造、配置、効果の検証を行う。本年度は、計画の対象となる土石流の規模を推定する手法を実際の災害資料に基づいて検討した。また、パソコンによりダムなどの土石流制御施設の景観に与える影響の評価を行った。具体的な研究項目は以下のとおりでる。 1.平成8年8月の兵庫県篠山市の災害などを、現地で事例調査を行い砂防施設の機能、環境の両面から問題点を明確にした。 2.水平スリッドダムなど透過型ダムの効果に関する実験を実施した。 3.ダム等の構造物が渓流景観に与える影響について量的評価を加えた。 環境に配慮した土石流対策施設を考案した。 以上の検討の結果、スリットダムの透過型のダムが複数、同じ渓流に設置された場合、下流のダムが期待通り働かない可能性が指摘され、最適なダム基数、構造についてさらに研究が必要であることがわかった。
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