研究課題/領域番号 |
07558183
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木谷 収 東京大学, 農学部, 名誉教授 (00024539)
|
研究分担者 |
鳥居 徹 東京大学, 農学部, 助手 (60172227)
岡本 嗣男 東京大学, 農学部, 教授 (40031215)
芋生 憲司 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (40184832)
|
キーワード | 自然エネルギー / 風力 / 風車 / サボニウス風車 / 集風装置 |
研究概要 |
本研究は、サボニウス風車の集風装置を開発し、低風速で始動し、強風にも強いサボニウス風車の特色を生かしながら、高い効率のシステムを開発しようとするものであるが、本年度は集風装置およびこれに適合したサボニウス風車羽根の開発研究を中心とし次のように研究を進めた。集風装置は、風車の軸に対し点対称の固定円形式で、集風板の数と風向に対する角度(偏角)を調整可能に設計試作し、試験を行った。その結果、羽根枚数8、偏角45度で最大の集風効果を得た。また、風車ロ-アについては、性能の良いとされる円弧と直線を組み合わせた形状のBach形ロータを中心として、枚数、配列等を変えた各種ロータを試作し、試験を行った。まず、基本形である2枚羽根ロータについて角羽根の相対位置関係を変えて一連の試験を行い、最大出力を得る配置を求めた。次いで羽根枚数を3、4と増やしたロータを試作し、試験を行ったが、枚数が増えるに従って出力は低下した。さらに、位相に90度差がある2組の2枚羽根ロータを同軸上に2段に重ねた2段形ロータを試作し、試験した。その出力は2枚羽根ロータの最適形よりも、わずかながら高かったが、構造の複雑さとコストの増大を正当化できる程大きくはなかった。
|