研究課題/領域番号 |
07558214
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
室伏 旭 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00011916)
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研究分担者 |
赤堀 宏 真空デバイス, 会長
宝月 岱造 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 教授 (10107170)
山下 修一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60107406)
山口 五十麿 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00012013)
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キーワード | 免疫組織化学 / 超低温凍結乾燥 / ガス固定 / ジベリン / 植物ホルモン |
研究概要 |
動物組織用に開発された超低温凍結・乾燥・固定・包埋装置を改良し、植物組織超低温凍結乾燥・固定・包埋装置を製作した。試運転と性能チェックの実験を行い、基本性能については十分機能を発揮することが明らかとなった。さまざまな植物組織を用いた予備実験を繰り返し行っており、植物組織の種類、凍結状況に応じた凍結乾燥の昇温プログラムの検討に入っている。植物の組織や齢の違いによって、凍結乾燥の昇温プログラムを変える必要のあることが明らかになった。現在、アサガオの種子の成熟過程におけるホルモンの動態、局在性とデンプン粒の蓄積などの関係を明らかにするために、凍結乾燥した組織をホルムアルデヒドあるいはカルボジイミドで固定し、パラフィン包埋して免疫染色を行っている。ジベレリンについては、受精後12日目頃に、デンプン粒のumbilicusの対局に局在していることが明らかになった。組織化学レベルでの観察には十分な条件設定が可能となったが、細胞化学レベルでの観察に耐えられる試料を調製するには、より綿密な昇温プログラムの検討が必要であると考えられる。オスミウム蒸気を用いた固定では、十分な染色が行われないことから、補助ガスの導入などを検討する必要がある。また、細胞化学的観察に耐えられる試料が得られない理由の一つとして、包埋剤の導入時に組織の破壊が進んでいる可能性が考えられることから、包埋のプロセスについても検討を加える必要があると考えられる。
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