研究課題/領域番号 |
07558225
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川戸 佳 東京大学, 教養学部, 教授 (50169736)
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研究分担者 |
太田 善浩 東京大学, 教養学部, 助手 (10223843)
村松 宏 セイコー電子工業, 基礎技術研究室, 主任
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キーワード | 近視野原子間力顕微鏡 / グリア細胞 / カンチレバ- |
研究概要 |
近視野顕微鏡と原子間力顕微鏡を一体化して、走査型近視野原子間力顕微鏡を完成させた。光学探針の走査方法にはカンチレバ-方式を採用した。光学探針の位置は半導体レーザー光の光学探針背面での反射光を検出することで決めた。光学探針の先端にピンホールを開口することにより人工分子膜を用いた実験では高い空間分解能を実現した。しかしながら、細胞試料を用いて得られた細胞骨格などの空間分解能は一番良くて200nmと、蛋白質1分子の大きさには遠く届かなかった。 高分解能を持つ原子間力顕微鏡として用いることにより、細胞膜上でのレセプターなどの分布を観察する目的で、グリア細胞の観察を行った。細胞表面構造は見えるものの、特定の蛋白質を同定するためには、観察探針に抗体コートなどを行う必要がある。 本年度は高性能を持つ装置の作成に主眼を置いた。装置の特性としては目的とする性能を得るにはかなりの改良が必要であることがわかった。
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