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1995 年度 実績報告書

ES細胞における挿入変異形成による新規遺伝子の有効なる系統的単離法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 07558230
研究種目

試験研究(B)

研究機関(財)癌研究会

研究代表者

野田 哲生  財団法人癌研究會, 癌研究所・細胞生物部, 部長 (10183550)

研究分担者 美野輪 治  財団法人癌研究會, 癌研究所・細胞生物部, 研究員 (00181967)
芝 清隆  財団法人癌研究會, 癌研究所・細胞生物部, 主任研究員 (40196415)
キーワードランダム・ミュータジェニシス / loxP配列 / ジーントラップベクター / Cre組換え酵素 / レトロウイルスベクター / 変異マウス
研究概要

ES細胞を用いた有効なランダム・ミュータジェネシス法の確立を目指して実験を進め、以下の業績を得た。
1)リバーシブル・ジーントラップベクターの開発
ランダム・ミュータジェネシスにおいて、もし変異導入をリバーシブルな形で行うことが可能となれば、遺伝型と表現型との連関を容易に確認することが可能となる。そこで我々はスプライシングアクセプターを持つレトロウイルスベクターの3'側LTR内にloxP配列を導入し、新規のジーントラップベクターを作成した。ES細胞を用いた実験では、Cre組換え酵素を発現させることにより、挿入されていたこのトラップベクターのプロウイルスが切り出されることが確認され、リバーシブルな変異導入を行うレトロウイルスベクター系が確立された。
2)ES細胞でのランダム・ミュータジェネシス
1)で開発したレトロウイルスベクターを用いてランダム・ミュータジェネシスを行い、約150個の変異ES細胞を得た。現在、5'RACE法によりこれらのES細胞のRNAから、変異が導入された遺伝子のcDNAを単離している。
3)変異マウスの樹立
2)で得た変異ES細胞のうち、約25クローンを用いて変異マウスを樹立し、lacZ染色を行うことにより、変異が導入された遺伝子の発現パターンを解析した。現在、これらの変異マウスのヘテロ接合体同士の交配によりホモ接合体を得て、表現型の解析を行っている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Y.Uehara: "Placental defect and embryonic lethality in mice lacking hepatocyte growth factor/scatter factor." Nature. 373. 702-705 (1995)

  • [文献書誌] K.Shiba: "Human alanyl-tRNA synthetase : conservation in evolution of catalytic core and microhelix recognition." Biochemistry. 34. 10340-10349 (1995)

  • [文献書誌] S.Nakai: "The POU-domain transcription factor Brn-2 is required for the determination of specific neuronal lineages in the hypothalamus of the mouse." Genes.Dev.9. 3109-3121 (1995)

  • [文献書誌] Y.Muto: "Growth retardation in human cervical dysplasia-derived cell lines by β-carotene through down-regulation of epidermal growth factor receptor." Am.J.Clin.Nutr.in press (1995)

  • [文献書誌] M.Matsumoto: "Ataxia and epileptic seizure in mice lacking type 1 inositol 1,4,5-trisphophate receptor." Nature. 379. 168-171 (1996)

  • [文献書誌] S.Sakaguchi: "Loss of cerebellar Purkinje cells in aged mice homozygous for disrupted PrP gene." Nature. (in press). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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