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1995 年度 実績報告書

スキルス胃癌モデルマウスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 07558231
研究種目

試験研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

永渕 昭良  京都大学, 医学研究科, 講師 (80218023)

研究分担者 月田 早智子  京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (00188517)
キーワードスキルス胃癌 / モデルマウス / αカテニン / ノックアウトマウス / ES細胞 / 癌抑制遺伝子 / APC / 腫瘍
研究概要

本研究においてはスキルス胃癌の原因の解明、及びその治療の可能性を探るためのモデルマウスの作成を目的としている。この目的のため、スキルス胃癌において高頻度で欠失し、原因遺伝子の一つである可能性の高いαカテニンのノックアウトマウスを作成し、このマウスでの発癌実験を行うことを試みる。本年度はαカテニンのノックアウトを1)マウスES細胞TT2からαカテニン遺伝子の単離、2)ターゲッティングベクターの作成、3)positive-negative selectionによる相同組み替え細胞の単離、4)キメラマウスの作成、の順で進めた。この結果、αカテニン遺伝子の一方を欠失した細胞の作成、及びキメラマウスを単離する事ができた。当初の計画では次にこのキメラマウスからヘテロマウスを作成し発がん実験に進む予定であった。しかしながら得られたキメラマウスからヘテロマウスを作成することができなかった。
このような解析を進める過程で、癌抑制遺伝子APCに変異を持つES細胞がキメラマウスにおいても腫瘍を形成する可能性があることが明らかになった。さらに、APC遺伝子座とαカテニン遺伝子座が隣接していることが明らかになり、APC変異個体から得られる腫瘍ではαカテニン遺伝子の一方が高頻度で欠失する可能性が示された。このため方針をAPCに変異を持つES細胞でのαカテニン遺伝子のノックアウトに変更した。現在APC変異ES細胞からαカテニン遺伝子の単離に成功し、ターゲッティングベクターの作成を試みているところである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yonemura, S. et al.: "Cell-to-cell adherens junction formation and actin filament organization: Similarities and difference between non-polarized fibroblasts and polarized epithelial cells." J. Cell Sci.108. 127-142 (1995)

  • [文献書誌] Takeda, H. et.al.: "V-src kinase shifts the cadherin-based cell adhesion from the strong to the weak state and beta-catenin is not required for the shift." J. Cell Biol.131. 1839-1847 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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