研究概要 |
動物技術を教育訓練するためのイヌシミュレータ(模型)を開発することを目的とした本研究グループは,イヌ模型の形態ならびに付与すべき機能について,研究メンバーによる慎重な討論を繰返し,また,日本各地の医科大学,獣医科大学,医学生物学研究機関でイヌを実験あるいは教育に利用している多くの研究者の意見をできるだけ幅広く徴した.その結果,原型はビ-グル種雌イヌとし,当面は経口投与(胃カテテ-ル挿入),気管挿管,静脈注射,静脈採血,導尿(雌),脊髄穿刺の技術訓練を目的とすることとした.本研究グループは平成6年度より私的な活動を続けてきたので,研究の立上がりは極めて早く,平成7年8月中旬には第1次試作品が完成した.直ちに研究グループならびに関係者の意見を求め,同年9月の国際獣医学会議には第2次試作品を展示し,世界各国の獣医学研究者の意見を聞くことができた.その結果,欧米研究者から極めて高い評価を受け,多くの貴重な助言を得た.平成8年3月には第3次試作品を完成することができ,基本的な検討は第1年度にほぼ完了した.第2年度には,より実物観があり,より実現的なイヌ模型の完成を目指し,第3年度に製品化を行う.
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