研究課題/領域番号 |
07558249
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
林 利彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60090528)
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研究分担者 |
水野 一乗 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (70251337)
今村 保忠 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (40201339)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | コラーゲン / 細胞外マトリックス / IV型コラーゲン / IV型コラーゲンゲル / コラーゲンゲル培養 / 平滑筋細胞 / 内皮細胞 / V型コラーゲン |
研究概要 |
細胞外マトリックス特にコラーゲンマトリックスの多細胞システムの機能維持における意義の解明を目標に、一つ一つの細胞の単なる足し算ではない多細胞システムの構築という方法論を展開した。特に再構成したIV型コラーゲンおよびV型コラーゲン会合体について、他の研究では全く見られない独自の成果が得られた。I型コラーゲンゲル内に線維芽細胞を封入した培養ではコラーゲンゲルの収縮が見られ、真皮モデルとして開発も進んだ。我々はIV型コラーゲンがゲル化することを見出した。IV型コラーゲンゲルを細胞培養の基質として用いた結果、I型コラーゲンゲルあるいはIV型コラーゲン(ゲルになっていないもの)では見られない、興味深い現象が発見された。すなわち、血管平滑筋細胞、肝星細胞、腎メサンジウム細胞は他の細胞(内皮細胞、上皮細胞、線維芽細胞)と異なり、IV型コラーゲンゲル上で細胞形態を著しく細くし、かつ細胞突起間の接合を形成する。細胞増殖は停止した。平滑筋細胞の収縮期に特異的ないくつかのマーカーが強く発現されていた。V型コラーゲンから再構成した横紋構造を有する細いコラーゲン線維が再構成される。このものの細胞に対する作用を見た。血管内皮細胞に対し、V型コラーゲン線維は分子の数倍の増殖抑制活性を有することが分かった。このようにコラーゲンの種類および会合体の構造に依存した、コラーゲンマトリックスの新しい細胞機能制御作用が実証された。
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