研究概要 |
(1)7年度は,研究課題に関する学会論文発表3件,学術講演1件,学会口頭発表2件の合計6件の発表を行った。特に,日本教育心理学会第37回総会で,研究代表者は座長に任命され,研究課題に関連のあるセクションで任務を果たした。また同時に,本研究課題に関し,フロアから多くの関心が示された。 (2)研究協力者である松下電器産業の研究者のうち,マルチメディア開発センターの研究者には8年度は研究分担者として研究を分担して戴ける旨の内諾を得ることができた。また,光ディスク事業部の研究者からは呈示する音声刺激の作成について研究協力が得られた。 (3)研究計画調書では研究分担者であった山口常夫氏(交付申請書では削除した)は在外研究で不在であったが,予定どおり研究計画は遂行することができた。 (4)精密純音聴力検査につき,自動聴力計が臨床応用されているとの知見を得て,関連する文献を収集した。今後,自動聴力計により,より精度の高いデータが得られるよう,関係機関に研究協力を要請する。 (5)本年度は研究課題遂行のための研究環境を予定どおり整備することができた。これにより,研究代表者の研究室にても平成6年当時と比して格段に高精度の音声分析及び音声刺激の作成が可能になったばかりでなく,コンピュータ本体がグレードアップされたことに伴い,遠隔地の研究協力者や研究仲間との研究情報交換が非常に促進された。 (6)なお,研究の進捗状況によっては,特許申請について予め検討しておく必要があることが判明し,「民間等との共同研究の取り扱いについて」,「山形大学における民間機関等との共同研究取扱規則」等をもとに研究組織内で「共同研究に関する覚え書」を作成することになった。そして覚え書に定めない事項等で生じた場合は誠意を持って協議の上,解決することを確認した。
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