研究課題/領域番号 |
07558287
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
神山 孝吉 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (70135507)
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研究分担者 |
島田 亙 国立極地研究所, 研究系, COE研究員
紀元 岳志 (財)海洋化学研究所, 主任研究員
古川 晶雄 国立極地研究所, 研究系, 助手 (70261120)
藤井 理行 国立極地研究所, 北極圏環境研究センター, 教授 (20125214)
中山 英一郎 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教授 (50108982)
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キーワード | 雪氷コア解析 / コア融解分析 / 気泡除去 / フローライン / マイクトフロー / 電気伝導度 / アンモニウムイオン / 蛍光検出法 |
研究概要 |
コア融解ライン:コア融解ラインには主に電熱型コア融解部(スイスベルン大学仕様)を使用した。コアの一部を切り出し冷凍庫内部に鉛直に設置した透明アクリルパイプにセットした。アクリルパイプ下部からコアを自由落下させコア融解部に載せた。コア融解部の温度を調節し融解速度を決定した。ほぼ一定速度で融解させることができた。コア上部にポテンショメーターを設置しコアの計測部分の位置をデータ解析部に取り込んだ。気泡除去効率を増加させるため新規に平板型脱気装置を考案した。 コア解析ライン:フロー分析の一部にマイクロフロー分析を適用した。試料導入量を少なくし同時に必要な試薬量も少なくすることによって、長時間の連続測定を可能にするためである。マイクロフロー分析ではフロー分析に比べてラインを通過する試料の比表面積が増大するので、気泡除去を効率的に行うことが出来た。またフローライン内での拡散が少なくなるので連続測定での解析の分解能を上昇させることが出来た。 システム完成度の調査・検討 本システムを用いて雪氷コア試料の連続融解、融解試料の測定系への導入、測定系による計測、融解処理温度・計測試料の位置・計測データの連続取り込みが可能となった。なお融解速度は融解処理温度に依存しているが、試料の質による差異がある。特に比較的浅い深度の試料は気泡の入り方などによって質が大きく変動し融解速度が異なる。融解速度が大きくなると時として測定系への導入が追い付かず今後習熟を必要とする。 以上の結果を踏まえて今後実際のコア試料を測定することによって、運用の面から改良を加えていく必要があろう。
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