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1995 年度 実績報告書

金剛界マンダラの図像学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610022
研究種目

一般研究(C)

研究機関高野山大学

研究代表者

乾 仁志  高野山大学, 文学部, 助教授 (30168421)

キーワード金剛界マンダラ / 図像学 / 金剛頂経 / 真実摂経
研究概要

平成7年度は、とくに金剛界マンダラの遺品に関して、調査・収集した資料を整理し、またすでに報告されている研究論文の収集を主として行ってきた。その一方で文献資料の中心的な位置にある『初会金剛頂経』(『真実摂経』)を再検討し、また一部の他の関係文献についても調査した。
とくに文献資料においては、金剛界マンダラの根本資料になっている『初会金剛頂経』を再検討し、この経典本来のマンダラのイメージを確認する作業を進めた。これは現存の遺品や関係文献の記述が、どの程度にもとの姿を伝え、どの程度にその後の展開要素を含んでいるかの判断基準を設けることを目的にしたものである。この作業によって得られた資料は、『初会金剛頂経』をはじめとするインド中期の密教経典の成立過程の解明にも重要な意味をもってきた。例えば、『初会金剛頂経』のマンダラは如来部・金剛部・蓮華部・摩尼部という四部のマンダラが個別に組織されている。しかし、その後『金剛頂タントラ』において、それらのマンダを統合した五部具会マンダラが成立し、本来如来部のマンダラであった金剛界マンダラ自体も五部組織を有するものと解釈されるようになる。このことは従来の研究ではほとんど指摘されないが、経典の成立史、思想史の展開過程を究明する上できわめて重要である。また、『初会金剛頂経』をはじめとする文献資料には、図像上の問題点として、これまで不明とされてきたいくつかの点についても記述があることが発見できた。その意味で、図像上の不明な点は、可能なかぎり文献によって裏付ける必要性があることが改めて再確認するにいたった。と同時に、遺品の存在が逆に文献を解読する上で大変役立つ。しかも、このことは単に図像上の問題だけでなく、とくに密教経典においては思想研究にも反映してくる点に大きな意味があった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 乾 仁志: "Kriya【.tri-substituted right.】samgraha 所説の金剛界曼茶羅" 印度学仏教学研究. 44巻1号. 342-346 (1995)

  • [文献書誌] 乾 仁志: "『初会金剛頂経』所説のマンダラについて(前)" 高野山大学密教文化研究所紀要. 9号. 133-158 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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