• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

倫理学の〈臨床性〉に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610037
研究種目

一般研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

鷲田 清一  大阪大学, 文学部, 助教授 (50121900)

キーワード臨床哲学 / 応用倫理学 / 他者 / ケア / コミュニケーション / 労働 / 所有 / 身体
研究概要

初年度の目標は、「応用倫理学」が統合しようとしている問題群を整理するとともに、その「応用」という概念自体の問題性を論究することにあった。前者の課題については、近年の応用倫理学関係の文献を検討するとともに、臨床哲学・倫理学のカバーすべき問題領域のうちで、とくに労働ならびに所有という行為が含む倫理学的な問題を考察した(著書『だれのための仕事』ならびに論文「Who Owns Me?」)。後者の課題については、同じような問題意識をもつ研究者と意見交換を行なった。中心になったのは、コミュニケーション論と「心の哲学」研究に取り組んでおられる中岡成文大阪大学助教授とシステム論的家族療法とボランティア論に取り組んでおられる入江幸男大阪大学助教授とで組織した「臨床哲学研究会」における討論であり、さらには川本隆史跡見女子学園大学教授、大庭健専修大学教授らの倫理学研究者との意見交換であり、そこで応用倫理学の現状調査や哲学における臨床性の概念について集中的に議論した。また、品川哲彦広島大学総合科学部助教授、村田純一東京大学教養学部助教授ら哲学研究者と、哲学・倫理学の臨床論的展開の可能性について、とりわけ身体的コミュニケーションや自己/他者関係の現象学的分析の可能性について、意見交換を行ない、その成果を論文のかたちで公表した(著書『見られることの権利-〈顔〉論』『ちぐはぐな身体』、および論文「他なるものの時間」「都市のテクスチュア」)。今後は、倫理学における〈臨床性〉の概念のより踏み込んだ分析をするために、哲学・倫理学以外の研究者(臨床心理学、臨床教育学、社会学、ケア論)と議論を深めるとともに、それらの臨床の現場に積極的に関与していく可能性を探りたいと思う。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Washida,kiyokazu: "Who Owns me?-Possessing the Body or Current Theories of Ownership" iichiko intercultural. No.7. 88-101 (1995)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "他なるものの時間" 久野昭教授還暦記念哲学論文集(以文社). 213-235 (1995)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "都市のテクスチュア" 都市のたくらみ、都市の愉しみ(日本放送出版協会). 159-193 (1996)

  • [文献書誌] 入江幸男: "問いと物語" 哲学(法政大学出版局). 第46号. 250-258 (1995)

  • [文献書誌] 入江幸男: "「フィヒテ」、「ヘーゲル」" 西洋哲学史〔近代編〕(ミネルヴァ書房). 185-189、196-204 (1995)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "見られることの権利-〈顔〉論" メタローグ, 181 (1995)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "ちぐはぐな身体" 筑摩書房, 191 (1995)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi