研究概要 |
今年度は,オウム真理教事件という,日本の生命観の根幹にかかわる事件がおきたため,山折と森岡はそれを宗教思想史および倫理思想史の立場から分析する作業に集中し,論文および著書を発表した。山折は、これを、日本宗教の没落という筋道から解釈し,森岡は,これを,宗教なき時代を生きるための指針探しの要請としてとらえた。鈴木は、大正生命主義を主に文学史の立場から再構成する作業を進め、その成果の一部を著書として発表した。これによって,大正期における、文学思潮と他の領域での動きの関連性がかなり明確となった。
|