山折哲雄は宗教観との関係で「暮しの中の祈り」(岩波書店)、折口信夫における生命観を「物語の始原へ-折口信夫の方法」(小学館)をまとめた。 鈴木貞美は、明治後半期の宗教哲学、生物学を集約した思想として西田幾多郎の哲学をとりあげ、とりわけ「善の研究」(1911)の思想史的意味を解明し『「善の研究」を読む-生命主義哲学の形成』(「日本研究」1998年2月)にまとめた。また、西田の生命主義が歴史主義哲学と結合した「日本文化の問題」(1938)を中心にしたpaperを1997年10月パリのコロック「近代の超克と場所の論理」、11月モントリオールズ学マッギル大学でレクチュアをした。 森岡正博は、今日の生命論理に関する共同研究を組織し、研究を発展させた。
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