• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

パナヨティス・ドクサラスの「画論」の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610058
研究機関金沢美術工芸大学

研究代表者

上田 恒夫  金沢美術工芸大学, 美術工芸研究所, 教授 (00112491)

研究分担者 木戸 雅子  共立女子大学, 国際文化学部, 助教授 (10204934)
寺田 栄次郎  金沢美術工芸大学, 美術工芸研究所, 教授 (80180082)
キーワードドクサラス / 芸術論 / ギリシア美術
研究概要

ドクサラス「画論」の翻訳・・・1871年のランブロス版によって作業を進めたが、当初予想したよりもはるかに翻訳は困難であることがわかった。それは、語句の段階からひとまとまりの言説の段階にも及び、端的にいうならば、ギリシア人にとっても、これを現代の平易なギリシア語に置き換えることにどれほどの意義があるか(A.ツェリカス氏)というほどのものであった。そこで私たちは、翻訳そのものの作業は中断して、「画論」の技法記述の部分の大要把握の方向に向かったが、成果を発表するまでには至らなかった(木戸、上田)。そこで、この研究と平行して実施しているディオニシオスの「エルミニア」の研究成果報告(今年夏出版予定)にドクサラス研究の一部を組み込む予定である。
ドクサラスの人と生涯・・・S.ベッティーニ、プロコピウらの研究にもとづき、ドクサラスの画業とギリシア独立の闘士としての活動を概観した。また、同時代のヴェネツィアにおけるマドンネリについて調査した。平成8年ギリシア(カルペニシオ)におけるディオニシオス学会に出席した際、アテネ大学のツィアス教授他からドクサラス研究に関する教示をいただいたが、ギリシア近代美術史はドクサラスから始まるという認識があるものの、その研究は祖国においても不十分であることを知らされた(木戸、上田)。
模写・・・ドクサラスの油彩画と同時代のギリシアイコンとを模写し、組成と技法の面から検討を加えた(寺田)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 上田 恒夫: "ディオニシオスVSドクサラス" 「研究所報」. no.8. 14-14 (1995)

  • [文献書誌] 上田, 木戸, 寺田, 中沢: "ディオニシオスの「エルミニア」" 金沢美術工芸大学美術工芸研究所(予), 350 (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi