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1997 年度 研究成果報告書概要

触覚的ディスプレイの研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610081
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験系心理学
研究機関高知大学

研究代表者

藤田 尚文  高知大学, 教育学部, 助教授 (10165384)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
キーワード凹曲面 / 触覚 / 錯覚量
研究概要

直径が3,4または5cm、深さが5または7mmの凹曲面の標準刺激を用い、直径6cmの凹曲面を比較刺激とし、極限法によってPSEを求めたところ、
1.すべての条件で、標準刺激の深さよりも大きい値が得られた。
2.標準刺激の直径が小さくなるほど錯覚量が大きくなった。
3.凹曲面が球面のときのほうが、楕円面のときよりも錯覚量が大きくなった。
4.深さが5,6mmのものが、これより浅い刺激、これより深い刺激よりも錯覚量が大きくなった。
被験者たちの言語報告によれば、錯覚量が大きい図形の曲面は指先によくフィットするという。そこで、「指先の曲率と曲面の曲率が比較的近いとき、曲面が指によくなじみ、このときに錯覚量が大きくなる」という仮説を検討したところ、
5.曲面が指によくなじむときほど錯覚量が大きい、
ことかわかった。
さらに、刺激図形のグローバルな形態が奥行きの錯覚量にどのような影響を及ぼしているかを検討するために、刺激の大きさを1.5倍にしたものを用いてPSEを求めたところ、前の実験の深さが5mmと7mmに対応する深さ7.5mmと10.5mmのものの錯覚量は、前の実験で得られた錯覚量とほぼ等しかった。しかしながら、深さが3mmのものと、深さ4.5mmのものを比較すると、錯覚量は異なっていて、深さ4.5mmのものの方が3mmのものよりも錯覚量が大きくなった。つまり、
6.刺激図形の大きさを変えても、標準刺激と比較刺激の相対的大きさが一定なら、ある範囲内で錯覚量は一定に保たれる。しかし図形の深さが浅くなると、この関係は保たれなくなる。

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公開日: 1999-03-16  

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