研究概要 |
今回の研究の成果を,当初掲げていた研究計画に即して以下に述べる。 1.研究計画(1):健常幼児(4:8〜6:8)43名を対象に実施した結果,年長児では簡単な助詞方略を獲得しているが,年中児では語順方略に留まっていることが明らかになった。また,難聴児(小学2年)4名に関しては,様々な助詞の習得が十分ではないことが予備的なテストで明らかになった。聾学校児童の調査は今年4月以降実施の予定。 2.研究計画(2):健常児(年長児21名,小学1年24名)を対象に実施し,発達診断テストとして使用できる目処がついた。 3.研究計画(3)(4):今年4月以降実施の予定。 4.研究計画(5):1の結果およびこれまで実施してきた難聴幼児に対する助詞指導の結果(現在も継続中)から,方法論の再検討が必要になってきた。直接助詞を指導する方法よりも動詞を中心とする文の述語部分の指導を主体にした方がより効果的指導を期待できるという新たな知見が得られた。この考え方を今年以降の研究テーマの一つとすることが出来た。
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