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1995 年度 実績報告書

移動音像が視覚遮断時の方向定位に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07610108
研究種目

一般研究(C)

研究機関茨城大学

研究代表者

佐々木 忠之  茨城大学, 教育学部, 助教授 (50225877)

キーワード視覚障害 / 歩行 / 方向定位 / 音刺激 / 移動音像 / リハビリテーション
研究概要

移動音像刺激が歩行時の方向定位に及ぼす影響を調べるため、防音暗室化で音像刺激を呈示した状態で被験者に2分間足踏み運動をさせ、この時の身体の向きの変化を測定した。
移動音像刺激はコンピュータによって合成し、スピーカおよびバイノ-ラル・イヤホンから被験者に呈示した。晴眼者12名と視覚障害者15名の被験者について実験を行った結果、主として以下の知見が得られた。
(1)無音時のベアリングは、晴眼者(平均152.4度)、視覚障害者(平均100.8度)とも大きいが、スピーカから30秒間隔で移動する音像を提示した場合には晴眼者(平均52.7度)、視覚障害者(平均46.2度)のようにベアリングが減少した。
(2)バイノ-ラル・イヤホンから音像を呈示した場合は、移動の有無に関わらず晴眼者、視覚障害者ともベアリングが大きかった。ただし、視覚障害者では、無音時に比べると若干ベアリング量が減少した。
(3)全体として、晴眼者の方が視覚障害者よりもベアリングが大きい傾向がみられた。
(4)スピーカから音を提示した場合、晴眼者では音像移動が無い方がベアリング量が少なかったが、視覚障害者では移動の有無による影響はなかった。15EA07:また、スピーカからの純音およびホワイトノイズが視覚遮断時の方向定位に及ぼす影響を調べた。ホワイトノイズを刺激とした条件では、ベアリングが少なく、方向定位を行う上で有効な手がかりになっていた。しかし、純音を刺激とした条件では、無音時のベアリングと差が見られず、方向定位を行う手がかりにはならないことが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hideyuki Okuzumi: "Effect of Tone on Directional Orientation During Stepping in Place with Eyea Closed" Perceptual and Motor Skills. 80. 719-722 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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