|
病弱時のセルフケア行動に関する研究として、主にセルフケア行動の基礎となる子どもの認知的発達と人格特性について検討した。
小畑は主に認知発達についての調査研究を行い、子どもの病気に関連する知識、概念が10〜11歳頃に成人と近いものになること、そのため、この年齢の前後ではセルフケア行動形成のための健康教育の方法を変える必要があることを示唆した。
村上は主に人格特性とセルフケア行動の関連を検討し、低年齢であるほど、また生活規制が多いほど、ローカス・オブ・コントロールの次元で外的統制型が多く、セルフケア行動の形成のための阻害要因が多くなることを示唆した。
さらに、セルフケア行動形成のための教育実態、方法を調べるために、小畑は病弱養護学校における健康教育の実態について全国的な調査を行い、各教育現場での実施の程度や教育内容についての実態を検討した。また、村上はセルフケア行動形成のための事例研究を実施した。
|
