• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

障害児・者に対するトランジション援助活動の臨床心理学的基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610134
研究種目

一般研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

針塚 進  九州大学, 教育学部, 教授 (50113973)

キーワード障害児・者のコミュニケーション能力 / トランジション援助活動
研究概要

養護学校生徒、及び在宅障害者を対象にして障害の種類、障害の程度を中心にして進路及び現在の状況との関係についての調査を実施し、学校から社会へ及び在宅から社会へという移行(トランジション)の問題点と援助の方法について検討することが目的である。平成7年度は、養護学校(精神薄弱及び肢体不自由)4校の高等部卒業生の社会への移行の割合と実態についての追跡調査を行っている。また、養護学校中学部在学生2年生及び1年生を対象にし、社会への移行に必要と思われる能力(コミュニケーション能力・動作能力・認知能力・情緒コントロール能力)に関して教員の評価を調査した。また、社会に移行するに必要な能力とは何かについて、質問紙調査を行った。
(1)養護学校卒業生の社会への移行については、卒業直後と6ヶ月経過した段と1年が経過した段階では異なることが推定され、現在調査継続中である。
(2)社会への移行に必要と考えられる上記4つの能力については、各能力について在学生徒の60%から70%が困難な状況にあるとの評価がなされている。このことは、在学生との障害の重度化とともに教員が養護学校生徒の社会への移行が難しいと考えている現況といえる。
(3)また、社会への移行に必要な能力についての教員の考えは、もっとも重要なのが「コミニュケーション能力」と捉えており、中でも他者に関心を示し、どんな手段でもよいから相手と交流が持てること、次には情緒のコントロール能力であった。さらに、動作能力では、上肢の動作可能性が重要との認識であった。
しかし、学校では、上記の問題となる能力への教育援助活動に絞った具体的活動が困難であるこの認識もある。したがって、この具体的な援助活動の方法の検討が必要であることが確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Louise Fulton, Susumu Harizuka(ルイーズ・フルトン,針塚進): "The post school community adjustment of a sample of young a dult with severe disabilities in Japan and the United Sitates" 発達臨床心理学研究. 1. (1996)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi