本研究は、異なった文化の背景となる伝統体系が、それ自体概念と形成するという伝統相対像を、日本像と中国像、韓国像において検証することにおかれている。平成7年度においては、これらの3つの文化圏で、日常で使用される器の命名判断(数学的図形の上に反映された命名判断)がどのように異なっているかと調べたた。中国と韓国の調査は、本学に在籍中の大学院生(博士保性)に当方で用意した60種類の図形を渡し、日文字で書いた般出を原地の文芸に倏供をお願いし、休暇帰省中に調査を実施して貰った。尚中国本土との違いを調べるために台湾を含めることにした。国内における調査は、研究分担者の小熊均氏に依頼した。 〔結果〕1.「椀」の形から「皿」の形へとグレードをつて変化させた半王の中で、日本と中国本土、台湾の反応は互いによく似るが、韓国の反応はいささか異なっていることが判明した。2.器の形を2時限で示し横巾の広いものから巾の狭いものへと一定の間隔において変化させ反応に関しては、日本と中国本土、台湾、韓国では図形に対する反応が若干異なることが示された。3.「円」から「楕円」の形にグレートをつけた反応では「卵」の反応が多く牝のひびが、日本の卵型に対する反応と、中国本土、楕円の「卵」の反応はいささか異なることが示された。
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