本年度に行った研究は、図形の判断枠の範囲を拡大し、(1)図形を特徴ずける屈性を変化することにより、図形のカテゴリー化は、各文化圏によりどのように異なるか、(2)昨年度と同様これらのものの国府の知見の限界はどこにあるかを見出そうとした。(3)更に同じ図形でも、文化圏が異ることにより、認識のし方に違いがみられるか否かを問題にした。図形の作成に関しては、自然界に屋するもの5種、人工物に屋するもの6種、生物界に屈するもの3種で、合計14種の各々につき10段階に連続的に変化させたものと用意し、日本、韓国、中国本土、台湾において調査を実施した。 主な結果として、とくに著るしく現れたのは、生物の種の解釈ついて、4つの文化図において判断のし方が異ること.日本と韓国では類似した文化背園に属するとはいえ、ものの認知のし方において若干の違いがあること等が見出された.
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