研究課題/領域番号 |
07610147
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
入谷 敏男 東海大学, 文学部, 教授 (00055831)
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研究分担者 |
小熊 均 茨城大学, 教育学部・心理学科, 教授 (30073919)
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キーワード | 数助詞によるカテゴリー化 / 日,中,韓国語による違い / 図形の認知に及ぼす影響 / サピア・ウオ-クの仮説 |
研究概要 |
平成9年度に行った研究はものの形状の違いにより、それらを数えること(この場合数助詞がつけられることによって)もののカテゴリー化がどのように異なるかを、北アジアの3地域(日本語、中国語、韓国語圏内)において調べたものであった。これらを検証するために、13種類の図形を作製し、その各々に6段階の変化を光そのものをコンピュータ・グラフィックスにて作製し、これらを一枚ずつ被験者に見せて、図形フレームのカテゴリー化がどこで異なるかを調べたのであった。調査地点は日本では神奈川県下、中国では北京郊外、韓国ではソウルの近郊を選び、各地20〜25名を対象にして行われた。教示は最初日本語で作製したものを、それぞれ中国語と韓国語で翻訳したものを調査者が作製して行われた。 その結果ものの数え方が変わらないものは13種類の図形のうち5例(38%)で、他の8例(62%)は形状に対応する数助詞が3ヶ国語において異ったものが用いられていることが判明した。 形状の異なる図形を用いてせんを具体的な形で立証したのは本研究が始めてであると結論することが出来る。
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