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1995 年度 実績報告書

沖縄振興開発計画に伴う沖縄社会の社会変動に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610208
研究種目

一般研究(C)

研究機関椙山女学園大学

研究代表者

戸谷 修  椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (80070895)

キーワード沖縄社会 / 沖縄振興開発計画 / 社会変動 / 高齢化
研究概要

(1)本年度は復帰以降の沖縄における社会変動の規定要因となっている沖縄振興開発計画が推進される中で、沖縄の産業構造ならびに就業構造がどのように変化したかを基礎統計資料を整理することによって明らかにした。その場合、復帰以降のみにしぼらず、米軍占領下の時期における当地域の構造的変化も明らかにした。
(2)敗戦から復帰までの基地経済の時期に第1次産業が著しく変容したこと、第3次産業が肥大化したこと、第2次産業についていえば、製造業が伸びなやんでいるのに対し建設業が復興工事や興建設のなかで大きくなったことが指摘される。また、復帰後については、基地収入が激減し、それに代って財政収入が沖縄の経済を支えるようになってきた。その結果ともいえるが、財政支出の受け皿となっている建設業の活躍が著しいこと、さらには、沖縄振興開発のなかでスポット・ライトをあてられてきている観光産業の伸びがめざましいことを確認される。
(3)なお、基礎データによって沖縄社会の構造的変化を明らかにするばかりでなく、都市部として那覇市、近郊農村地域として本島南部の東風平町、過疎農村地域として本島北部大宣味村を事例対象として、それらの地域で聞きとり調査,人口動態、産業構造自治体の施策などの資料収集も行った。
(4)本年度の成果として、『沖縄の都市と農村』(東京大学出版会)、「沖縄社会の構造とその変化」(椙山女学園大学研究論集,No.27)がある。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 戸谷修: "沖縄社会の構造とその変化-産業構造・就業構造の変化を中心に-" 椙山女学園大学研究論集(社会科学篇). 27. 19-44 (1996)

  • [文献書誌] 戸谷修: "沖縄における人口構造とその変化" 椙山女学園大学研究論集(社会科学篇). 26. 33-54 (1995)

  • [文献書誌] 戸谷修: "沖縄の産業構造とその変動" 岡崎学園国際短期大学論集. 1. 19-52 (1994)

  • [文献書誌] 戸谷修: "「開発」政策下のジャワ村落とその変化" 近代風土. 42. 28-43 (1993)

  • [文献書誌] 戸谷修: "南島の同郷結合" 近代風土. 39. 6-30 (1992)

  • [文献書誌] 戸谷修: "沖縄の郷友会-その構造と機能-" 仏教文化論集. 475-493 (1991)

  • [文献書誌] 山本英治: "沖縄の都市と農村-復帰・開発と構造的特質" 東京大学出版会, 335 (1995)

  • [文献書誌] 戸谷修: "変わりゆく社会と社会学-21世紀への展望" 御茶の水書房, 198 (1994)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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