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1995 年度 実績報告書

日本における組織内の意思決定過程に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610217
研究種目

一般研究(C)

研究機関甲南女子大学

研究代表者

原田 隆司  甲南女子大学, 文学部, 助教授 (60189701)

キーワード意思決定過程 / 日本社会論 / エスノグラフィー / 企業経営
研究概要

1.社会学や経営学を中心として、日本社会論、日本企業の経営史、及び近代社会論に関する文献を収集した。同時に、実証研究とその記述というエスノグラフィーの方法を比較研究するため、文化人類学の文献収集とその方法の検討も開始している。具体的な成果としては、近代社会論の視角に含まれている、西欧近代社会を判断基準とするという支店と、仮説-検証という方法によっては、対象の固有性を捉えられないのではないか、言い換えれば、新しい意思決定過程の研究には、具体的な場面を捉え、それを記述の上で一般化するという方法が有効である、ということが明らかになった。それは、文化人類学における「異文化」を捉えるための具体的な方法と重なる。つまり、会議や狭義の「決定」でなく、どのような場所で、どのような資料を基に、どのような発話によって「決定」がなされ、それは具体的にどう実施されるのか、その全ての過程が本研究での「実証性」の中心である。
2.公式組織の代表者を対象としたインタビューは、対象者の選定などを現在実施中である。平成7年度末から8年度初めにかけて、できるだけ早い時期に実施したい。
3.この1年間に、日本の各種組織の情報化をめぐる変化の兆しが非常に顕著であったことを踏まえ、計画当初には考慮に入れていなかった、日本社会における情報化の現状を把握する必要性が生じた。(これは、1.の近代社会論とも関連するものである。)日本の企業が、その時々の社会の変化に敏感であることを考え、今後の研究においても、この情報化という問題は、意思決定の状況の変化ばかりでなく、決定過程のそのものをドラスティックに変化される要因として注目する必要がある。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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