研究課題/領域番号 |
07610223
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 大分県立芸術文化短期大学 |
研究代表者 |
吉良 伸一 大分県立芸術文化短期大学, コミュニケーション学科, 助教授 (40158879)
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研究分担者 |
徳野 貞男 広島県立大学, 経営学科, 助教授 (40197877)
渡辺 伸一 大分県立芸術文化短期大学, コミュニケーション学科, 講師 (70270139)
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キーワード | 過疎化 / 高齢化 / 老親の扶養 / 三世代同居 / 同別居形態 / 若年人口の流出 |
研究概要 |
過疎地域の高齢化がもっとも激しいのが山口県であるが、その原因と状況を分析するために、玖珂群錦町の調査を実施した。山口県玖珂群錦町府谷地区77世帯について全戸の調査を実施し、子どもとの同別居・同別居形態・子どもの所在・生計・農業・後継ぎ等について、調査を実施した。また、60歳以上の高年者について実態調査と意識調査を行った。調査結果は分析中であるが、子どもとの同居は少ないが、錦町中心部や近隣の岩国市・広島市に子どもが残っていることが多い。ほぼ、1時間から2時間でこれる距離に子どもがおり、このことが逆に過疎化・高齢化を加速していると考えられる。子どもがほとんど県外に流出する九州とくに鹿児島県などとはかなり様相が異なっている。引き続き錦町では全町にわたる60歳以上の高年者の調査を実施する。近隣にかなり大きな工業都市があるかどうかと交通体系が過疎化の様相にかなり影響を及ぼしている。家族慣行としては全世代まで三世代同居が支配的であったが、現世代ではほとんど別居に移行している。新潟県新井市の調査を行い、家族慣行の異なる北陸との比較を実施する。錦町については調査報告書を5月までに作成する。 鹿児島県と大分県の過疎地域調査を計画しており、順次実施していく。鹿児島県は下甑村と交渉中である。下甑村は5年前に高年者調査を実施しており、時系列的比較を試みる。大分県は大田村・真玉町と交渉中である。いずれも過疎化・高齢化が最も激しい地域である。
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