子どもの生活経験と生活環境についての本研究は、とくに子どもの学校外の生活経験と学校の学習との相関について実証的に明らかにしようとしたものである。そのために本調査研究への学校での子ども達の姿がより反映するための方法として、単に学校への調査委託てなく、調査実施校から5・6年担当教諭を調査委員として組織し、調査委員会をとうして子どもの生活や学習の実態を踏まえた調査視点や、調査内容づくり、調査実施への理解を深めた。もちろん本研究は、10年前との比較研究であるというもう一つの特質をふまえ、調査に当たっての子どもの生活環境、社会環境の変化と学習理解の関係づけと現状課題を明らかにするための討究を行ない、調査委員の本調査に対する理解をも促すことにより、調査実施への協力もスムーズに実施することが出来た。 調査対象校は、東京地区 対象校4校 対象児童数 346人 福岡地区 対象校7校 対象児童数 1175人 調査委員の方式をとったので、各学校共に学校時間内において質問紙調査を実施することができ、回収数は在籍児童数(回収率100%)そのものとなった。 調査結果の分析は、2年次研究であるために精緻に分析検討をするまで至ってないが、調査委員会、調査校訪問、入力、集計をとうして子どもの日常生活と生活経験との関連性や生活経験と学習理解の相関について実践的視点や具体的現状を明らかにすることが出来た。さらに2年次研究では、これらの調査結果を多角的に、精緻に分析検討していきたい。
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