研究概要 |
1、前年度まで実施していた台湾の高等女学校卒業生のアンケート調査の資料集(249頁)を完成する。 2、8月上旬5日間台湾の台北に滞在し、キリスト教主義学校として旧淡水中学校・高等女学校(プロテスタント)、旧静修高等女学校を台湾師範大学呉 文星教授同伴で訪問する。学校長との面談、学校保存の資料(創立から1945年まで)閲覧・コピー、卒業生のインタビューを実施することができる。 3、韓国高等女学校関係の資料収集と共に、高等女学校研究会で前後7回の研究会を開催、韓国女子教育史研究および情報交換をする(朝鮮高等女学校総数 公立64校、私立12校 内女子高等普通学校からの改組転換 公立11校、私立10校 生徒数公立校 内地人15,467人 朝鮮人10,627人 私立校 内地人1,011人 朝鮮人5,500人:1943年度朝鮮総督府統計年報による)。 4、本年度の韓国の国内情勢および日韓関係の情勢を勘案したため、アンケート調査は大幅に遅延する。日本人生徒が大半であった高等女学校在籍の韓国人卒業生対象のアンケート発送が2月、回収が3月末となる(発送数:170通)。 5、上記の理由により、韓国訪問も予定を遅らせ3月下旬(4日間)に実施する予定。韓国女性開発院院長 鄭世華先生(梨花女子大学休職中)のご配慮により、ソウル市内の旧高等女学校施設の訪問見学、学校史等の閲覧が予定されている。なお、これらはお茶の水女子大学ジェンダー研究所・高等女学校研究会プロジェクトチーム(代表者:山本禮子他4名)として計画・実施する。
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