「植民地時代の女子中等教育の実証的研究-韓国について-」 1.梨花・京畿・舞鶴女子高等学校を訪問し('96年3月、9月)、学校長に調査の目的・方法につき了解を得る。アンケートの調査項目の打ち合わせも行う。 2.各学校から学校史の提供を受ける。それらを翻訳後、内容の分析を高等女学校研究会の仲間(構成員5名)と行う。京畿の学校史からは日帝下における抗日運動の歴史を学ぶ。梨花の学校史は正史と裏面史があり、後者からより詳細な教師、生徒の歩みを読みとることができた。 3.京畿・舞鶴女子高等学校卒業生にアンケートの予備調査を実施。今後、本調査が必要である。 4.9月13日、梨花女子高等学校(当時、高等女学校)の1931年卒業生にインタビュー調査を実施。1929年の光州学生運動に端を発した動きの中で、それぞれに受けた多くの痛み、怒りについて語る卒業生の言葉・態度から、問題の重大性を再確認した。 5.7名のインタビュー対象者は、後日アンケートにも回答を寄せてくださった。 6.今後、他の年次の卒業生のアンケート調査が必要である。事情の許す限り、他の学校の卒業生に対してもアンケート、インタビュー調査を実施していきたい。 7.1993、4、5年に調査をした台湾の女子中等教育との比較検討も今後の課題である。
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