研究課題/領域番号 |
07610276
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
高祖 敏明 上智大学, 文学部, 教授 (80103919)
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研究分担者 |
鈴木 晶子 京都大学, 教育学部, 助教授 (10231375)
クラウス ルーメル 上智大学, 名誉教授 (20053423)
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キーワード | ドイツ語文化圏 / 学校 / 近代化 / イエズス会 / イエズス会コレギウム / 学校史 / 大学史 / クラス編成 |
研究概要 |
1.1997年8月にドイツのミュンヘン、チェコのプラハ、オーストリアのウィーンを訪問し、その地の国立図書館・文書館、大学図書館を訪れて「イエズス会文書(jusuitica)」を閲覧し、本研究が対象としている期間のイエズス会学校にかかわる第1次史資料を探索した。その結果、 (1)イエズス会解散(1773年)直後に移管されたかなりの史資料が各地に所蔵されているものの、必ずしも分類整理が行き届いているわけではないことが改めて判明した。 (2)ボヘミア管区とオーストリア管区については、17世紀後半〜18世紀前半の数年にわたる「イエズス会カタログ」(ラテン語本)をマイクロフィルムの形で入手できた。 2.同時に、イエズス会コレギウムの当時の学校図や校舎平面図も探索したが、その結果、 (1)ミュンヘンで、1700年前後の高地ドイツ管区のコレギウムの外観図録を閲覧することができた。 (2)特にバイエルン州で開かれた最近の展覧会・展示会用のカタログに、数校のイエズス会コレギウムの外観図が収められていることが分かり、その種のカタログを注文、入手した。 3.個別コレギウムの記念誌・学校史に関しては、マンハイム(Mannheim)とブルクハウゼン(Burghausen)のギムナジウムの記念誌(ともに1997年刊行)、またプラハのクレメンティヌム(Klementinum)の沿革史が手に入った。 4.1997年に公表した拙稿「1773年のドイツ中部におけるイエズス会学校の現況」により、イエズス会学校を研究してその全貌を掴むためには、いわゆるイエズス会コレギウムのみでなく、レジデンティア(residentia)や他の会宅に開かれていた学校についても調べてみる必要のあることが明らかとなった。
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