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1996 年度 実績報告書

図像学的分析によるゴメニウス『世界図絵』の異版本の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610285
研究機関会津大学

研究代表者

太田 光一  会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (40136362)

キーワードコメニウス / 世界図絵 / 汎知学 / 図像学
研究概要

この研究は、平成7年度に井ノ口淳三によって行なわれていたものを、平成8年度に太田によって引き継がれて行なわれた。
1592年に南ボヘミアで生まれたコメニウスの生誕400年を記念して、1992年には内外で多くの研究発表が行なわれた。この研究は、それらの成果を踏まえながら、コメニウスの著作の中でも特に有名は『世界図絵』を主たる対象とし、彼の汎知学思想とのかかわりを明らかにしようとした。
コメニウスの『世界図絵』は、世界で最初のさし絵入り教科書と称されているが、そこに掲載されている絵は、当時の職人の仕事場や社会風俗を知るうえで貴重なものである。また、17世紀から18世紀にかけて版を重ねるにつれて、掲載されている絵が微妙に変化しており、それらを比較対照することによって、それぞれの時代の子どもや教科書にかける思想の変遷を窺い知ることができる。逆に、コメニウスの絵そのものが、当時の版画や絵画の手法に深い影響を受けており、さし絵や図版を多く収録している書物との比較研究も興味をそそられる。
本研究では、井ノ口、太田によって国内のかなりの資料の収集することができた。また井の口は1995年のチェコ訪問の際にかなりの数の異版本を閲覧しており、現在はチェコ共和国に留学して引き続き資料を収集中である。
太田は、それらの資料の閲覧、検索に便利なように、コンピュータを使ったデータベースを作成した。文字情報だけでなく、数多くの図版を検索し比較検討するうえで、コンピュータを駆使することは非常に有益である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 井ノ口淳三 太田光一: "コメニウス関係論文目録" 日本のコメニウス. 第5号. 75-79 (1995)

  • [文献書誌] 井ノ口淳三 太田光一: "コメニウス関係論文目録" 日本のコメニウス. 第6号. 85-88 (1996)

  • [文献書誌] 井ノ口淳三: "コメニウス『世界図絵』の「第II部」における諸問題" 追手門学院大学人間学部紀要. 創刊号. 179-195 (1995)

  • [文献書誌] 井ノ口淳三: "今なぜコメニウスか" 授業研究. 21. 81-81 (1995)

  • [文献書誌] ミロシュ・クラトフヴィール 大田光数一訳: "コメニウスの生涯(予定)" 成文社, 350 (1997)

  • [文献書誌] 井ノ口淳三: "平凡社" J.A.コメニウス『世界図絵』, 385 (1995)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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